忍者ブログ
>>HOME

ブログ 美術館だより

[13]  [12]  [11]  [10]  [9]  [8]  [7]  [6]  [5]  [4]  [3
2024/05/10 (Fri) [PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2006/12/01 (Fri) 大甕も冬支度

今日から12月。外は時折みぞれ混じりの冷たい雨が降っています。当館も冬期休館に入りました。遠い春を待ちながら、このブログもゆっくりのんびり更新してゆくつもりです。

大甕この写真の大甕(以前当館にいらっしゃったことのある方はご存知だと思いますが)庭のあちこちに点在しています。よくお客様に「これは何ですか?」と訊かれる謎の物体!?実はこれ、長崎から運ばれて来た唐津焼の水瓶です。昔、主に雨水を溜めたり、醤油・味噌等を貯蔵したものだとか。多少の違いはありますが、どれも大きくて、大人の肩から胸位までの高さがあり、かなりの重さ!冬は中に溜まった水が凍って甕が割れないように、水を抜く作業が必要なのですが、これが重労働なのです!!

①雪が20~30cm位積もったら…まず、甕を倒す側の根元の雪を掘る。その時、北西の風を考えて南東の方に甕の口が向くよう考慮する。
②力いっぱい一気に甕を倒して(押して)斜めにする。
③甕の口に片足をかけ、身体全体の重みをかけて、その反動を繰り返しながら、中に残った水を出す。青みどろの水が長靴に入らないようにするのが一苦労!
④春になったら、二人がかりで甕を起こす。左右に回しながら配置決め。

去年の冬、この甕の水抜きを、まだ雪のない状態でやってみたら、あまりに重くて途中で腕の力が抜けてしまい、思わず甕から手を離し…ザブ~ン!!傍に立っていた3歳児を危うく流すところでした!やはり雪のクッションは大切です。

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
甕倒しを、そのようにやっていたとは知りませんでした。雪が降る前に倒し、春になったら起こす、相当な力仕事だなとは思っていましたが、雪を梃子にねー。
それにしても、いろいろと残していってくれた今井のこのような、目には見えないような「仕事、雑事」を守ってくれている木草館長とその家族に感謝します。ありがとう。
身内から 2007/02/15(Thu)15:22:16 編集
身内様?
おや、お名前変更ですネ?そうなんですよね~。ご存知の通り、家や庭木(こちらは不真面目…)の雪囲いといい、雪国生活は本当に雑事(?)が多いのです。今年は「雪のクッション」があてにならないので、大人数人がかりで甕を倒しました。
今井美術館(小倉) URL 2007/02/15(Thu)16:37:17 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
今井繁三郎美術収蔵館の管理人
美術収蔵館の周辺での出来事などをお便りしていきます。
アクセス解析
忍者ブログ [PR]