ブログ 美術館だより
2025/04/23 (Wed)
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2006/12/01 (Fri)
大甕も冬支度
今日から12月。外は時折みぞれ混じりの冷たい雨が降っています。当館も冬期休館に入りました。遠い春を待ちながら、このブログもゆっくりのんびり更新してゆくつもりです。
この写真の大甕(以前当館にいらっしゃったことのある方はご存知だと思いますが)庭のあちこちに点在しています。よくお客様に「これは何ですか?」と訊かれる謎の物体!?実はこれ、長崎から運ばれて来た唐津焼の水瓶です。昔、主に雨水を溜めたり、醤油・味噌等を貯蔵したものだとか。多少の違いはありますが、どれも大きくて、大人の肩から胸位までの高さがあり、かなりの重さ!冬は中に溜まった水が凍って甕が割れないように、水を抜く作業が必要なのですが、これが重労働なのです!!
①雪が20~30cm位積もったら…まず、甕を倒す側の根元の雪を掘る。その時、北西の風を考えて南東の方に甕の口が向くよう考慮する。
②力いっぱい一気に甕を倒して(押して)斜めにする。
③甕の口に片足をかけ、身体全体の重みをかけて、その反動を繰り返しながら、中に残った水を出す。青みどろの水が長靴に入らないようにするのが一苦労!
④春になったら、二人がかりで甕を起こす。左右に回しながら配置決め。
去年の冬、この甕の水抜きを、まだ雪のない状態でやってみたら、あまりに重くて途中で腕の力が抜けてしまい、思わず甕から手を離し…ザブ~ン!!傍に立っていた3歳児を危うく流すところでした!やはり雪のクッションは大切です。
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プロフィール
今井繁三郎美術収蔵館の管理人
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