忍者ブログ
>>HOME

ブログ 美術館だより

[12]  [13]  [14]  [15]  [16]  [17]  [18
2024/04/28 (Sun) [PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2006/12/01 (Fri) 大甕も冬支度

今日から12月。外は時折みぞれ混じりの冷たい雨が降っています。当館も冬期休館に入りました。遠い春を待ちながら、このブログもゆっくりのんびり更新してゆくつもりです。

大甕この写真の大甕(以前当館にいらっしゃったことのある方はご存知だと思いますが)庭のあちこちに点在しています。よくお客様に「これは何ですか?」と訊かれる謎の物体!?実はこれ、長崎から運ばれて来た唐津焼の水瓶です。昔、主に雨水を溜めたり、醤油・味噌等を貯蔵したものだとか。多少の違いはありますが、どれも大きくて、大人の肩から胸位までの高さがあり、かなりの重さ!冬は中に溜まった水が凍って甕が割れないように、水を抜く作業が必要なのですが、これが重労働なのです!!

①雪が20~30cm位積もったら…まず、甕を倒す側の根元の雪を掘る。その時、北西の風を考えて南東の方に甕の口が向くよう考慮する。
②力いっぱい一気に甕を倒して(押して)斜めにする。
③甕の口に片足をかけ、身体全体の重みをかけて、その反動を繰り返しながら、中に残った水を出す。青みどろの水が長靴に入らないようにするのが一苦労!
④春になったら、二人がかりで甕を起こす。左右に回しながら配置決め。

去年の冬、この甕の水抜きを、まだ雪のない状態でやってみたら、あまりに重くて途中で腕の力が抜けてしまい、思わず甕から手を離し…ザブ~ン!!傍に立っていた3歳児を危うく流すところでした!やはり雪のクッションは大切です。

PR

先日受賞した「次代につなぐやまがた景観賞」の表彰式が11月13日(月)に山形市の山形グランドホテルで行われました。賞状と副賞であるクリスタルの楯が贈られ、その後、受賞者を代表して当館館長が謝辞を述べました。
以下、館長齋藤木草の謝辞の内容です。

 まず、私の所を推薦・応募して下さいました方にお礼申し上げます。そして、選考委員の皆様、山形経済同友会委員の皆様に心からお礼申し上げます。
 お客様が写真を撮られて応募して下さったことは知りませんでしたので、ノミネートされたと聞いて、家族に支えられて私ひとり、これでいいのだろうかと悩み続けた17年でしたので、ノミネートされただけでも大変嬉しいことでした。
 先日(選考委員の視察の日)雨でしたので、お見せすることは出来ませんでしたが、戦後疎開し開墾した父が造った三町歩の庭には、もう今では産出していないという石も含め、沢山の石が配置されています。木も父が1本、1本植えたもので、沼の様な池が5つあり、父は“雑草ではなく野草、命あるもの花咲く限り抜いてはならぬ”…となると、何を抜けばいいか分かりません。
 そんな中に移された享保蔵。東北では貴重な築材の贅沢さ、江戸の職人の仕事など、大変珍しいものなのだそうです。これ以上解体されて欲しくない。文化遺産として考えてゆかねばならないのでは…と無い頭はからめぐりするばかりです。
 それと、残された500枚もの絵も守ってゆかねばなりません。父は精神的な面でも大きなものを残していきました。
 この度、選考して下さいましたお言葉は、私にとって大きな心の支え・励みになりました。ありがとうございました。

去る11月7日(火)当館にて「音楽の夕べ」が開催されました。
池田俊美さん(ヴァイオリン)・池田弦さん(カウンターテノール)によるコンサートで、誰もが耳にした事のあるクラシック、唱歌や童謡(「里の秋」「待ちぼうけ」)、そして美空ひばりの名曲(「川の流れのように」)等々を披露。演奏の合間に、ヴァイオリンについての説明があったり、観客と一緒に「ずいずいずっころばし」の手遊びをしたりと、出演者と観客が一体になりながら、終始和やかな雰囲気に包まれた楽しいひとときを過ごしました。
今回のこのコンサートは、以前ご来館下さった田辺さんという方が主催され、観客の皆さんにはコーヒーとお菓子のおもてなしが。
折りしもこの日は暴風雨!(建物周辺には外灯もなく、初めて当館を訪れるのに随分道に迷われた方が何人もいらっしゃいました)
外は寒風が吹き荒れていましたが、美しい音の調べと、美味しいコーヒーに、心はほんわりと温かくなりました。
暖房設備のない寒い館内で演奏・独唱して下さった池田敏美さん、弦さん、この辺鄙な所にある当館に足を運んで下さった観客の皆様、そして、こんなに素敵なコンサートを企画して下さった田辺さん、スタッフの方々、本当にありがとうございました!!
コンサート1 ピンボケばかりで、唯一まともに撮れていた写真です…。

2006/11/03 (Fri) 土蔵の家紋

kamon2当館HPでもご紹介しております通り、この土蔵は鶴岡市内(現在、山王町の鶴岡郵便局のある場所)にありました旧家真島本家のもので、昭和の終わりから平成の初めにかけて解体・移築され、平成2年に美術収蔵館として生まれ変わりました。
さて、この土蔵に新たに記された家紋、2種類あるのをお気付きになりましたでしょうか?
●右・・・違鷹羽(今井家)
●左・・・四方木瓜(打矢家 今井の妻キクの生家)
ちなみに、キクは秋田県亀田町の出身です。

2006/10/29 (Sun) 秋も深まり…

10月も終わりに近付き、周りの柿畑では収穫作業が始まっています。
冬期休館まであと一ヶ月。
これから少しずつ、今井繁三郎について、この建物について等々ご紹介して参ります。
思いつくままに書き連ねるので、内容が順不同となると思いますが、どうぞご了承下さい。
また、当館に関わる事で何かご質問・ご感想等ありましたら、是非コメントを寄せて下さいね。

 

 

プロフィール
今井繁三郎美術収蔵館の管理人
美術収蔵館の周辺での出来事などをお便りしていきます。
アクセス解析
忍者ブログ [PR]