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ブログ 美術館だより

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2007/02/19 (Mon) あの日から一年!

一年前の今日2月19日は、私達、今井ファミリーにとって忘れられない日。あの日以来、管理人齋藤木草の生活が一変したといっても過言ではありません。
今井がNHK教育「新日曜美術館」で特集されるという事が決まってからは、いかに多くの方に番組を観ていただくかというのが最大の課題で、今井と縁のあった方々、美術関係者等に案内状を送ったり、地元情報紙に放映のお知らせの記事掲載を依頼したりと大忙し。準備中だったHPも放映に合わせて急ぎ開設。親戚一同、テンションも最高潮に!
そして迎えた当日の朝。TVの前に近くに住む身内が集まって、ハラハラ・ドキドキしながら画面を食い入るように観ておりました。いつも見慣れたはずの絵が生き生きと映し出され、その演出の素晴らしさに感動しつつ、身内としては細かい所も気になったりして(他人にはどうでも良い事?服装や仕草、発言、寒そうな風景等々)、ふむふむと頷いたり、へぇ~と感心したり、生前の今井の姿に涙ぐんだり・・・。
照明をおとした中に今井が愛用したイーゼルが映り、はぁ・・・終わった・・・・・という余韻に浸る暇もなく、電話のベル。「TV観たよ!」という知人からでした。お礼を述べて受話器を置いた途端にまた電話が鳴り、「今、TVを観たのですが、とても感動して!!」と視聴者の方から興奮した声が。受話器を置くとまた鳴って・・・という状態が続く中、予想を遥かに超える全国各地からの反響に、嬉しさと戸惑いで家中パニック状態!番組内では冬期休館中であることは伝えていなかったため、お昼頃には隣県の秋田や新潟から来館者もあり、雪をかき分け、寒い館内を観ていただいたり、右往左往した一日でした。翌日になってもまだ電話は鳴り止まず、自然に各々電話担当・訪問(来館)者担当・家事&育児担当等の係に分かれ、慌しい中にも心はウキウキ、ちょっとしたお祭り気分?なんといっても、重いつわりでずっと横たわっていた妊婦が、「はい、今井美術館です!」と甦ったのには家族皆苦笑しました。
以来、この「新日曜美術館」効果で全国から来館者が増え、それまでお休みばかりしていた当館も、いつ・どこからお客様がいらしてもお迎えできるよう、近年になく真面目に(?)ほぼ毎日開館しておりました。
てんやわんやの中で生まれた作品集については、また次回。

追記:後になって知ったのですが、今井が「新日曜美術館」で採り上げられるという事を、私共がよく存じ上げていなかった様々な方が、様々の形(メールやご自身のサイト、フリーマガジン等)で発信して下さっていたのでした。とても有り難く、嬉しく、そして今井は幸せな人だと、つくづく感じました。情報発信して下さった皆様に、改めて御礼を申し上げます。 ―2007.3.1

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当館では販売しておりませんが、今井がデザインした商品をご紹介致します。

674f7d7d.JPG生前、毎年個展を開いていた致道博物館の売店で販売されている、民具(左から、ばんどり・角樽・指樽)をモチーフにした絵はがきです。水彩で描かれており、油彩とはまた違った味わいがあります。(1枚60円)


866ed27a.JPGこちらは今井の生家である亀の井酒造(鶴岡市羽黒町にあり、近年は「くどき上手」の蔵元として県外にも知られるようになりました)の商品です。この純米吟醸原酒「霊峰月山」は、昭和56年7月より販売されています。他にも吟醸辛口(赤箱)や玄吟醸辛口原酒(黒箱)等もあります。お問い合せは最寄りの酒販店へお願い致します。

birthday.jpg今日は今井の97回目の誕生日です。「死ぬのをやめた」と言いながら、数年後に亡くなったのが5年前。もうすぐ92歳になるという時でした。
ひ孫をモチーフにこの絵を描いたのは11年前のこと。その後もひ孫は増え続け…現在17人!(ちなみに子供は4人、孫は13人おります)

もう随分前に絶版になった今井の画集です。
鶴岡市立図書館で閲覧可能です(第1集のみ貸出可。羽黒分室では第1集・第2集とも貸出可)

6656150b.JPG
左:第1集(1980年発行)
右:第2集(1988年発行)


他にも随筆集「雑言」(1979年出版)や、今井が挿絵を描いた「龍を見た男」(藤沢周平著・1976年出版)があります。
機会がありましたら、是非ご覧下さい。

2007/01/30 (Tue) 庭石

敷地内のあちこちに点在する石たち。
大きいもの、小さいもの、角ばっているもの、丸いもの、平たいもの…形は様々です。色も赤み・青みを帯びているもの、黒っぽいもの、黄色っぽいもの。石屋から求めたものあり、知人に譲り受けたものあり、絵と交換したものあり…入手方も様々。
いろいろな表情のある石を今井は好んで集め、庭のあちこちに配置しました。今は庭の手入れが行き届かず、すっかり草に隠れているものも多々あります。
例えば…
b31b58c7.JPG



草の繁みに潜んだ石や、


04c9e734.JPG
石庭を意識して配置したらしい、今ではあまり巷でみかけなくなったという石(なんという種類かわからず…)や、
 
8087e238.JPG

木立の中にぽつんと置かれた石など。



dfbe22a4.JPG中でも注目はこれ!
昔、今井が近くに住む知人に貰った石なのですが、よ~く見てみると、文字が刻まれています。

    右 つるおか
    左 のやま

右へ行くと鶴岡へ、左へ行くと野山??
どうやら道標のようです。今よりもっとのどかな風景が広がっていたのでしょうか。今以上にのどかな風景…想像できません。

プロフィール
今井繁三郎美術収蔵館の管理人
美術収蔵館の周辺での出来事などをお便りしていきます。
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